初エッチの相手は連続レイプ犯

私の最初の相手は連続レイプ犯だった。大学受かって都会に出てきて、念願の一人暮らしを始めた矢先。

3月の終わりで、まだ大学の入学式にさえ行ってないときにね。恥ずかしいんだけど、玄関の鍵開けっ放しで寝てたから我ながら間違いなくバカ女だとは思う。「鍵は外出時、特に長時間家を空けるときだけかけるもの」というのが常識なド田舎出身たったからなんだけど、都会暮らしをするにあたってあまりに危機感がなさすぎたよね。

口に布入れられた感触で目が覚めたんだけど、状況がわからないうちに手を頭の上で束ねてベッドに縛られて。パジャマを脱がされて、よくある全裸殺人が頭をよぎってパニックになってると今度は下半身にものすごい激痛。

あまりの痛さに強姦されてるっていう意識はなくて私殺されるんだ、って思ってた。イメージと違ったのはそれからの相手のリラックスぶりというのかな、重犯罪っぽい緊迫感の全然ない態度で、私の顔をじっと見ながら、可愛いねとか、気持ちいいよって言ったりキスしてきたり。それでこっちが疲れて諦めて言うなりになると平然と紐も解くし、それどころかおなかが空いたら私の冷蔵庫の中のもの食べてるし。

テレビ見たりなんかもしてた。それで体力が戻ると私を抱きにベッドへ戻ってくる、の繰り返し。私が抵抗せずに完全に犯人の言うなりだったせいかもしれないけれど、腰を動かしながら普通に会話とかしようとしてるし。

私の方は動かれるのが痛くって、相手に動かれてる間はずっと唇を噛んで我慢してたから会話にはならなかった。鍵開けっ放しにするからこんな目に遭うんだなんて、犯されながら説教された。それでも妊娠だけは絶対したくなかったから、2度目されてる途中藁にもすがる思いで「何回してもいいからせめて避妊だけはして下さい」

ってお願いしたんだけれど、わかったって言っておきながらそのまま中に射精されて。ひどい!って責めたけれど今思えば、レイプ犯なんて自分の欲望を満たしたいだけなんだから生でしたいだろうし、一度生で入れたらそのまま膣内射精するに決まってるよね。後で分かったんだけど、ゴム持ってたくせに着けなかった。

結局、最初のときに中で出してるし、いまさら避妊してもしなくても同じだって言いくるめられて、何も言えなくなっちゃった。もちろん嫌だったけどね。本当にバカだよね。あまつさえ何回してもいいってとこだけ都合よく取られて、痛いし何度も中に出されるし踏んだり蹴ったり。

まだ私が寝ている明け方に入ってきたのにずっと何時間も居座って、帰ったのは夕方の日も傾いた頃だった。最後のほうなんてなかなか射精しないからいつまでもガンガン動かれて、痛くて痛くて早く出してって半ベソかきながらお願いする始末。ようやく最後の射精を私の中で終えたとき、本当にもう無理だから許してくださいって泣きついて。

それでやっと帰ってくれたんだけど、帰り際に入れるたび痛がるからすごく興奮した、彼氏とやる時はちゃんと避妊してもらえよみたいなこと言ってゴムを置いて行った。へとへとになってベッドに点在する私の出血と犯人の精液の混じった跡を見ながら、持ってるなら着けてよ・・・って思ったら悔しさや悲しさがいっぺんにこみ上げてきて。痛みをこらえながらお風呂場に行って、シャワーを浴びながら何時間も泣いた。

毎回膣内で射精されて、避妊は一度もしてもらえなかったのに妊娠もせず、病気もかからず、落ち込んだけど結局誰にもいわないまま引越しもしないまま3年ぐらいして、その犯人が近所一帯の連続レイプ犯としてつかまったんだけど、警察からの問い合わせとかはなかった。あんまりにもたくさんの家に入ったから私のことは忘れられたのか黙ってたのか、でも写真もビデオも撮られたし名前と住所のある郵便も犯人が何通か持って行ったんだけどな。気持ちの上ではむしろそれからが一番辛かったかな。

今から私もやられましたって名乗り出るべきか出ないべきか。実家でテレビ見てるときにこの事件のニュースが出ると親も「近所だから用心しなさい」みたいに心配そうな声をかけてきて。

まさかその犯人に、もう3年も前に傷物にされましたなんてとても言えないしさ。でも自分で言い出さないうちに警察からの連絡が先に来て発覚するパターンが一番怖くて。どうか連絡しないで、と祈る日々。

初めての彼氏にも言わなかった。さすがに全くの嘘をつくのだけは嫌で、「好きでもない相手に半分無理やりやられて後悔してる」みたいに言ったんだけどさ。かなりいい相手との結婚の話があってもなかなか踏み切れなかったんだけど、自分の事件の公訴時効が過ぎてたことに気づいたときにようやく気持ちが晴れた。犯人も刑務所だし、公的にも個人的にもあの事件が完全に過去のことになったんだなって感じて。

それでようやく普通に戻れた。おしまい。