研修旅行で…

研修旅行で…

女33歳・特に目立った資格ナシ・学歴高卒…そんな崖っぷちOLの私にも、ちゃんと恋はやって来る。
 婚約者と死に別れ、恋愛を諦めて早10年…大好きな舞台を観に行く事だけを楽しみにしていた私が、今年の春、本社勤務から東京の営業所に転勤になりました。
 その1か月後、別の営業所から異動になって来たのが彼でした。彼は私より2つ年上の35歳、横顔が私の大好きな俳優さんにそっくりで、一目で好きになってしまいました。

 彼が独身だと判っても、10年も恋愛を封印してきた私はもう33歳…若い頃のように“好き”と言える歳でもなく、玉砕したら仕事もしづらくなる…考えた末、私は自分の気持ちに嘘をつく事を選びました。

 私達の関係が変わるきっかけになったのは、今年の夏に行われたお泊まり研修。
 入社3年未満の全社員が対象で、転職組の彼と私は参加する事になりました。

 1日目の研修・参加者全員での食事会を終え、宿泊先のビジネスホテルに辿り着くと、部屋割りの発表があり、各営業所ごとに部屋割りをした為か、彼と私は同じフロアの斜め向かいの部屋に。
 部屋の鍵を開けていると、彼が後ろから声を掛けてきました。
「部屋…近いね」
「うん…」
 適当な返事をして部屋の中に入ると、斜め向かいの部屋のドアが閉まる音が聞こえました。

 同じ営業所のコが何人か入れ替わり立ち替わり遊びに来て、かなり遅い時間になってようやく1人になり、シャワーを浴びベッドに潜り込みました。
 ベッドの中から付けたままのTVを観ていると、私の部屋のドアをノックする音が…。

“さっき遊びに来ていたコが忘れ物でも取りに来たのかも…”と、何の不信感も持たずにドアを開けると…そこに立っていたのは彼でした。
 驚いて何と言えば良いのか迷っていると、彼が「もう1人?…入って良い?」と訊いてきました。
 着ているのはホテルの浴衣だし、顔もスッピン…外で話す訳にもいかないので、私は彼を部屋に入れました。

 ドアを大きく開け、壁に背中をくっつけるようにして彼を招き入れようとしたその時…彼の大きな手が私の手首を掴み、躰を壁に押しつけられるようにしてキスされました。
 彼の唇から逃れようと身を捩っても、彼の力は強く、私の躰は簡単にベッドに押し倒されました。
 彼の躰の下敷きになった私の躰は逃げ場を失い、抵抗しようとする右手は彼の左手に押さえられ、彼の右手に押さえられている首は右にも左にも動かす事が出来ない…私は強く動揺しながら、彼の唇と舌を受け入れる事しか出来ませんでした。

 永いキスが終わると、彼は荒い息遣いで、「大きな声を出したっていいんだよ」と言いました。
 しかし、ホテルの薄い壁を挟んだ両隣りの部屋には同じ営業所の仲間が眠っている…大きな声なんて出せる訳がありません。

 そんな私の様子を楽しむように、彼の手のひらは私の胸元に延びてくる。逞しい腕は私の腰を引き寄せる。
「あぁん…」
 思わず出してはいけない声を洩らしてしまった私の耳元で、「興奮する?」と囁いてくる彼。
「ダメ…」
 疼いてくる躰に戸惑いながら身を捩る私の首筋に優しくキスしてくる彼。
「制服の下にいつもこんなに大きなオッパイを隠してたんだね…」と言いながら、大きな手で私の乳房を包み、人差し指で円を描くように乳首を愛撫する。

 擦れる浴衣の感触が快感を誘う。
 唇を噛み締めて抑えようとしても、その隙間から何度も声が漏れる。
「イヤとは言わないんだね…」
「…でもやっぱりダメ…」
「焦らなくていいよ…」

 彼の手は浴衣の中へは入って来ない。言葉通り、私の心と躰がその気になるまで待つ気なのだ。
 しかし、彼の唇が私の首筋に何度目かの愛撫をした時…彼の大きく膨らんだ下半身が私の太腿にあたった。

「抱いて…」
「焦らなくていいんだよ…」
「だって…〇〇さんのおちんちん、大きくなってる…」
「好きな女の躰を触ってて、勃たたないほど俺のはダメじゃないよ…」
「だったら抱いて…」
「女の躰は男みたいに単純じゃないんだから…無理しなくて良いよ」
「違うの…」
「…違うって?」
「私ずっと〇〇さんの事が好きだった…だから抱いて」
「…本当に良いの?」
「〇〇さんが欲しい…」
「後悔しない?」
「しない…気持ち良くさせて」

 何度も唇を重ね舌を絡ませ、お互いの気持ちを確かめ合い、私達は一つになった。
 正常位でこれまでのモヤモヤした気持ちを吐き出し、バックで獣のように求め合い、下半身を繋いだままベッドに倒れ込んで側位でじゃれ合う…私達は朝まで抱き合い続けた。

 ひどい寝不足で、2日目の研修が辛かったのは言うまでもありません。