3/4)彼女が浮気をして、それが発覚した経緯とその後のエッチな体験談(彼女談あり)

1/4)彼女が浮気をして、それが発覚した経緯とその後のエッチな体験談(彼女談あり) 一話目

「君はダメって言ったのに、それでもしつこかったんだろ?」「いや強い口調で拒否したらあとは
すぐ言うこと聞いてくれたから」「いや、でもな俺の気持ちが収まらんのやけどね」
「お願いやから。ね?もう絶対外で会う事ないから・・・」「・・・」「ね?ほんとごめん」
ここで考えたのは、俺が電話しなくても顔を合わせたら気まずいには違いなく、K川がもう一度
A子を誘う事はないだろう。実際俺がK川に電話かけた場合、もしこいつが腹を立てて
彼女にとって悪い風評とかを学内で広められたら、彼女は学校に居難くなるんでは?という事だった。


それでも何度か押し問答しているうちに、ふともう一つ質問するのを思い出した。
「そいつは君は彼氏持ちだということ知ってて誘ったんだよね」「・・・いや知らん、と思う」
「ハァ??なんで?君、俺と付き合ってるってこと言わなかったの?」
「いや…聞かれんかったし…」ここで再び怒りが。
「あのな、聞かれんかったら話さんの?そう言う事はちゃんと言うべきじゃない?」
「うん…ごめん」ホントになにもなかったんだろうか?と心証灰色に・・・
彼女は右手薬指に俺があげたプラチナにいくつかの小さいダイヤが埋め込まれたリングをしていた。
「指輪はしてたんだろ?」「うん」「K川ってやつは指輪見てるよね」「うん」
「ほんとに聞いてこなかったの?彼氏いるの?とかさ」「うん」
でこの後「一言いわせろ」「ごめん頼むからそれはやめて」の問答が繰り返され
俺もいい加減どうでも良くなってきた。投げやりに「あぁそう。電話すんのは
もういいよ。でもまた誘ってきたら絶対教えてね。で、そん時はもう絶対K川ってやつに
電話するからな」「…うん、ごめん…やっぱり怒ってるよね…」
「別に。なんもなかったんだろ?ならいいよ」「怒ってるやん」
「あのさ明日早いからもう寝るわ」「…」「じゃまた明日ね」ガチャ。
その後何度か家の電話と携帯が交互に鳴ったが、わざと無視した。
けっこうしつこく掛かって来たのだが徹底して無視してると、ようやく電話は鳴らなくなったが
携帯にメールが。「心配かけてごめんなさい。本当に悪かったと思ってます。疑っているかも
しれないけどヘンな事はなにもありませんでした。また明日電話します、おやすみなさい」
返信はしなかった。
翌日は、仕事中ずっと気分悪いままで、同僚や機械にやつあたりしたり。
仕事はルーティンワークで、なにも考えずに出来たのがちょっと救いだった。
ただふとすると、昨日の電話のことを考えてしまい、そうなるとダムに空いたちいさな
穴がどんどん大きくなる様に疑いもどんどん膨らんでくる。
なにもなかったって、ウソじゃないか?電話しないでといったのも怪しいし
とか思ってると電話での彼女の声の調子とか、細かい事すべてが俺の
疑いを肯定しているような気がして、悪いほうへ、悪い方へ考えてしまう…。
昼休み頃までに俺はひとつ考えが浮かんだ。彼女にカマ掛けてみようって。
それを思いつくと、早く実行したいと気持ちが焦る。昨日彼女は本当のことを
話してくれたんだろうか?それともウソをついたのか?
仕事を終え、彼女にメール「昨日は不機嫌になってごめん、夜にまた話そう
電話するの遅くなるかも。11時頃かな」
返信は「うん、わたしもごめん。電話待ってます」
電話する時間を迎えるにつれ、こんなことするのなんか意味があるのかどうか
分からなくなってくる。知らんほうがいいこともあるのに。
でも、昨日彼女には何があったのか知りたいという気持ちは大きくて
同時に自虐的かつ、彼女を問い詰めることを喜ぶ残酷な気持ちもあった。
11時少し過ぎて電話。すぐに彼女が出た。
「・・・おす。あのな昨日ちょっとA子をいやな気持ちにさせたよね、ごめんな」
「いや、わたしが悪いから。わたしこそごめん」
と謝り、一旦話を昨日のことからわざとそらす
「ちょっと電話するの遅かったよね。明日学校は朝から?」
「うん1日みっちり授業とレッスンがあるよ・・・」
また昨日のことを責められると思ってたんだろう。会話が昨日のことに触れなくてすむ
と饒舌になった。
学校が朝からなら起きるのは七時半くらい。彼女は睡眠時間を
たっぷり取る方なので午前0時頃には寝る予定だろう。
「あまり今日は遅くまで話せないだろ?もう寝る薬のんだら」
「うん…。ちょっと飲んでくる受話器ちょっと置くね」
「うん」
戻ってきた彼女としばらく学校や仕事の話、楽器の話などをしていると
結構な時間が経っていた。で、彼女の声も眠たげになってきた。
時計を見るとすでに0時過ぎている。
「もう寝る?」「いやいいよもうちょつと話したい」と彼女。
でもう少し時間稼ぐために彼女の親友のNちゃんの話を振ったりする
その友達は彼とのことでちょっと間抜けな悩みがあり、彼女は楽しそうに
その話をする。
ひとしきり話をしていると「そういえばね・・・」とすでに以前聞いた事のある
親友Nちゃんの失敗談を笑いながらしだした。
その話を俺も笑いながら聞いていて(実際何度聞いても笑えるのだが)
もういいか、俺は思った。同時にすごい罪悪感も。
「あのさ、昨日の話なんだけど」「うん?昨日?」「ほら学校の先輩とさボーリング行ってきたって…」
「あぁーうん。スコア全然ダメだったよ。あ、話したか」
声の様子を受話器に耳をあてて伺う。
「昨日ねほら、Hな話で盛り上がったって言ってたじゃない?」「あぁ!そうそう詳しく話してなかったよね」
「うん」「それがねー一緒にいた女のコの友達でさ・・・」
と念の為、話を引き伸ばす。彼女の口調がどんどんゆるくなってきた。
で、今日の昼に考えたことを実行に移す。
最低だな
「昨日A子さ、その学校のK川って先輩に誘われたって話したよね?」
「・・・うん」流石に声が緊張する。
「俺さ昨日その話聞いてショックだったよ」「うん」
「でもね、俺A子信じるよ」「うん。ありがとう」
今夜の電話ではまだ問い詰めたりはしない。
あくまでも明日の夜のための、前振りだ。
そのK川に関してのどうでも良い話をする。
じつはそんな会話の中身自体にはあまり興味はなかった。
ただ彼女に今夜、K川に誘われた事について電話で俺と話したって
ことだけがうっすら記憶に残ってくれれば良かった。
せっかくだからどこで、何故、K川と知り合いになったのかを聞いてみようかと思った。
「その先輩とはいつから知り合い?」
「ええと、うちとは別の学科だけど、その先輩と同郷の女の子がいて
その子はわたしと同じ学科なんよ」「うん」
「で、わたしほら結構目立ってしまうやんか?年違っててもあんまし遠慮せんし
人見知りもせんし、で」「うん。それで?」
「で、その子がクラスに面白い子がいるってその先輩にちらっと話したらしくて」
「その子と学食でお昼食べてたらたまたまその先輩がおって・・・」
そういうことで二人は顔見知りになったが、以後はあまり顔も合わすことなく
会っても挨拶をする程度だったそうだ。
話してるうちに彼女の声はろれつが怪しくなってきた。
駄目押しにもう2、3K川について質問すると
「眠たいでしょ?」と聞く。
「ねむたい!」
「時間大分たった。ごめん話過ぎた。また明日話そう」
「うん!」
「昨日はごめん」
「わたしもごめん」
「おやすみA子」「おやすみ○○ちゃん、大好き」
その日の電話はそれで終わった。
俺胸糞わるいやつだな…。ちょっと休憩するよ
翌日。今晩の彼女への電話で、彼女が浮気したのかどうかがわかる
そのこと考えると仕事の間ずっと落ちつかなかった。
もし彼女の言ったことがホントでなにもなかったのなら、疑った上に
彼女にカマ掛けた事をちゃんと謝る。
もし浮気があったのなら…って所で、正直どうすればいいのか悩んで
1日を終えた。
その夜、待ちきれなくて約束してた時間より大分早く彼女に電話する
「おす。調子どう?晩御飯何食べた?」「カレー食べたよ美味しかった」
…でしばらく業務連絡と雑談を交わして本題へ。俺はわざと不機嫌な口調で。
「あのさ、一昨日A子、学校の先輩にホテルに誘われたって話したよね」
「…うん」「で、昨日さ電話でまた俺そのこと聞いたでしょ?」
「ええと…うん、なんかその話はしてたよね」
様子を注意深く伺う、でわざと無言になる。
「…」「?どうかしたの?」「…」「なにか怒ってるの?昨日わたしなにか
ヘンな事言ったかな?」やっぱり昨日の会話最後のほうは覚えてないんだな。
ここで、賭けに入る。
「おとといさ、君先輩とは何もなかったって云ったよね」「…うん」
「昨日な、俺やっぱし気になってたからまた君に聞いたけど」「…」
「どうして浮気したの?」「え?え?」「昨日君ラブホに付いていったって言ったよ」
「え?」「いや、え?じゃなくてさどうして?」「え?わたし昨日そんなこといった?」
「…うん」「…」このしばらくの彼女の沈黙で浮気、決定しました。
「え?え?わたし昨日なんて話したの?」「だから君はおとといK川って先輩とラブホ
行ったって話だよ。どうしてそんな事したの?」「…」「黙ってないでなんか云う事あるんじゃない?」「…」「…」「わたしホントにそんな事言った?」「うん」
でまたお互い沈黙。俺はといえば、予想していた事が当たった事で頭に血が昇りはじめてた。
「昨日君が話した事、憶えてないの?」「…うん」「ねぇなんでラブホなんか行ったの?」
「…ごめんなさい」はぁ…。やっぱし行ったのか…。
「でもね、確かにホテルには行ったけど何もしてないよ。信じて?」
「ホテルに行って何もないってのはありえんでしょ?」
「いや、本当なにもなかったよ。だってわたし昨日はとにかく酔ってたし眠たくてしょうがなかったんよ」
「…」「で、車で送ってもらってる時、今にも寝てしまいそうだったたから、先輩がどっかで休もうか?って」「…」
彼女はとにかく眠くて仕方がなかったらしく、どこでもよいから早く布団に入って
眠りたかったんだと。で、先輩にホテルに誘われた時、「行っても何もしないんだったら
いい」と答えた。(ホテルいって何もしない男なんかおらんぞ、と心中でつっこむ)
で、入ったら当たり前というかK川は早速ちょっかいかけてきたが、「やめて」「約束したやん」
「やめろって。しつこい」と断固拒否。で、むっとしたK川がベッドの端に背を向けて寝たのを
確認して彼女も寝たのだそうだ。
翌朝起きて流石に彼女もバツが悪く、早朝アパートに送ってもらう途中コンビニに寄ってもらい
自動支払機でお金下ろしてホテル代払ったそうだ。
電話している間、ずっと彼女は否定した。ハァ…どうしてもそう言い張りますか…。
しかし「なにもなかった」という言葉を聞いて、そんな事絶対ありえんと思いつつも
俺は結局その言葉を信じる事にした。というか、すがった。
冷静に考えたらなにもないってこと有り得ないのに、彼女が他の男とヤッたなんて
信じたくなくて、「そうか…ほんとに何もなかったんやね」「うん。ほんとです」
という言葉を信じることにした…。
バカだな俺…
−−−
今日書き込んだ電話の話のあと、次に彼女と会ったのはゴールデンウィークだった。
それまでは、ほぼ毎日の電話でお互いの事を確認してた。
ホテルに男と泊まって何もなかったなんて話、誰も信じないよな。
でも五月に会うまでは、俺と彼女はあまりギクシャクすることなかったよ。
俺は、9割9分の疑惑の上に、ほんとか細くて根拠のない「彼女は浮気してない」
ってボロ舟に乗ってるようなもんだったんだけど、彼女と電話してるときは
そういう事忘れてたようだ。
まぁ調子悪い時とかは一気にそのラブホの件が圧し掛かってきたんだけど。
で、そういう時やっぱり想像してしまうんだよね。彼女が他の男にヤられてる事を。
セックスの時の淫らな彼女を知っているから、そのイメージのままで。
相手は俺の知らない男でさ。それを想像してオナニーしたよ。バックから突かれて
俺とする時と同じ表情とあえぎ声で。いや俺とする時よりも感じまくって、絶叫して
寝乱れたまま、裸のまま俺の知らん男と眠りにつく…。
情けないけど、この想像ってすごく興奮した。立派な寝取られスキーだな。
ラブホの件のあと、何日か経って突然思い出したんだよね。
コンドームの箱が俺が買ったやつと違ってたって事。
彼女といつもの夜の電話が終わって、寝ようと布団に入った時に。
するともう気になって、気になって眠れない。また電話かけて聞こうか、
どうしようかって悩んでるうちに午前三時とかなっててさ、もう流石に
電話で起こすには遅すぎる、出勤する時間まで寝直すにも遅すぎる…。
もしさ、そのコンドームが彼女の浮気のために使われたんなら
当然彼女は男をあのアパートに上げたってことだよね。
俺と彼女が色んな話して、お互い泣いたり、笑ったりした部屋で
彼女は誰かに組み敷かれてる、なんて想像するとほんと気が狂いそうだったよ
このスレッドにもあった話で、なんだっけ確か旦那が出張かなんかで
家を留守にしてる時に、奥さんは他の男に犯されてる、って話。
読んだ時、すごく憂鬱なんだけど興奮した。
でも、もしかすると今現実に俺自身に起こってることなのかも?
って考えると…
彼女が俺とのセックスで見せる姿、たまにほんと狂態としか表現できない
姿を見て、ちょっと怖いなと思った事がある。
女ってのは不思議だ。よくわからん。底の知れない生き物だって思う。
結局翌日の夜コンドームのパッケージの件は電話で尋ねた。
ラブホの件と同じくらい笑ける返事が帰って来たよ。
彼女の親友にNちゃんとHちゃんがいるって話、前に書いたけど
NちゃんもHちゃんも可愛らしい女の子でさ、Nちゃんは彼氏がいて
で、ホテルには行った事あるんだけど最後まで出来んくて、現時点でも処女で。
Hちゃんは目元の涼しいほんと綺麗な子なのに、今までボーイフレンドが
居た事もなく、これまた処女でさ。
でな、ある時その3人でチューハイ飲みながら、彼女の部屋で騒いでた時に
俺の彼女がセックスで逝くってことがどれだけ気持ちのいいことか、とか
そういう話をしたんだって。二人も興味しんしんで聞いてたって。
二人は実際コンドーム見た事がないらしく、それではいかん!って事で
酔っ払い女3人でコンビニにコンドーム買いに行ったんだってさ。
で帰ってきてゴムの着け方の講習会を開いたんだって。バナナまで買ってきてな。
講習と実技試験が終わった後はフーセン大会だったそうだけど。
これが本当かどうかは知らない。Nちゃん&Hちゃんに聞いてみようかとも思ったんだけど
やめた。何故か分からんけどこの事はもういいやって思ったから。
言い訳だとしても、笑えるからいいやと思った。
もしそのコンドームが浮気に使われたんなら、それを使ったのは誰だろう?
K川か?もしかしてそれ以外の男?なんだ?この憂鬱は?って。
まぁ浮気相手は二人いたんだけどね…。
最初はここに書き込むことでこの事件を冷静に客観視したかった。
でも書いてる途中で、彼女が浮気に至った原因とか考えてみたら俺にも原因があったと。
で、結果彼女は浮気したけど、その言い訳を俺がひとまず受け入れたのは、無意識に
自分もその共犯者だったという事を分かっていたからって事に最近気付いたんだよ。
感情のコントロールは多分上手く出来ないだろうな。愛情と嫉妬、憎しみは同じ感情の
呼び名が違うだけのものだと思う。人を好きになったら嫉妬も憎悪もセットで付いてくる
みたいです(そんなんいらんのに)。
彼女が浮気したって確信していたのに、彼女の言い訳に乗っかって自分を誤魔化していた。
丸っきり信じてないのに、それを意識しないようにする事が出来るって人間のこころの
防衛反応ってすごいな、と思った。
四月。彼女はNちゃん&Hちゃんとともに老人保健施設に介護の実習に行く。
ちんこ丸出しでウオーと雄叫び上げながら院内を歩き回る、痴呆のおじいちゃんとか、
もう身寄りは全くないのに子供らが迎えに来るのを1日中待ってたおばあちゃんとかの話。
電話で毎晩その日にあった、嬉しかった事、悲しかった事、笑えた事を話してくれた。
そういう彼女は、浮気をする前の俺が大好きな彼女だったよ。
この時もある男に言い寄られた事があった。
介護実習は学生の他、一般の人達も受講してたのだが、その中の彼女と同い年の娘を持つ
中年男性。実習が終わって数日後その男から電話がかかった。
「学校の近くに来てるんだけど、会えないかな?」その時Nちゃん&Hちゃんも傍にいて
「四人でどっか飲みに行きましょうか?」と応えると、もそもそと「出来るなら二人で…」
と。いや、それはちょっと…と返事すると電話が切れたそうだ。
男を惹き付ける粉かなんかが、身体からポロポロ落ちてたんだろう。
1年前と比べると格段に色っぽくなってたし。
その男の印象を聞くと「とても感じのよい、立派な紳士だと思ってた」そうだ。
ゴールデンウィークは以前から大きな二つの予定があった。
一つは彼女の学校の定期演奏会のためのドレス選び。
二つ目は、良さそうだと目を付けてた、結婚式場の見学…。
去年の正月に両親、親戚どもに改めて結婚する、と紹介してから彼女は良く
結婚情報誌を買うようになった。そこで紹介されている良さそうな場所に
電話してはパンフレットを送ってもらい、検討した後何ヶ所か見学してみるという
事になっていた。こちらに帰ってくる前の電話で嬉しそうに「気に入った式場見つかると
いいね」という彼女に「…うん、そうやね」と答える俺。
ラブホの件、彼女の頭の中ではどうなってんだろう???忘れたのか??
俺は二人で過ごす連休の為に、以前から休日出勤をしていて世間並みに休みを確保していた。
で、連休に入る二日前の夜、彼女は帰って来た。駅に迎えに行くと
片手に大きなカバン、片手にバイオリンケース。
これまでに何度も見た、いつもの彼女の姿。「お帰り」「ただいま」
ケースを受け取ると、空いた手ですぐに俺の手を握ってきた。
表情を伺うが、これといって変わったとこもなく、全く普通。普段より念入りにお化粧はしてたが。
二人だけの時しか行かない小料理屋で乾杯のあと、これまた今まで通りの会話、明るい笑い声。
彼女が店の大将と話す
「うちら今週式場見に行くんですよ!」「○○さん、とうとう覚悟決めたね」と大将
やっぱし俺の思い違いだったのか…そうか…良かった…。安心したせいか良く飲んだな。
家に帰ると、二人でお風呂に入る。いつもならここで一戦交えるのだが
アルコールのせいか役に立たず。「あーあ、年だねー」と笑いながら
その後しばらく湯船に使っておしゃべりした。
お風呂から上がると、翌日の俺の仕事の為「お弁当を作る」と言ってくれたんだが、
彼女も長旅で疲れてるはずだから、お礼を言って断った。
食事中、携帯の電源を落としてたので、パジャマに着替えた彼女がメールのチェック
を始める。一通り確認した後、二人で布団にはいるなり彼女はすぐに抱き付いてきた。
何故かもう半泣きになってた。俺のマウントを取り顔中にキスした後、「会いたかった、大好き」と
言いながら片手で裸の俺の上半身を撫でながら、片方はすぐにパンツの中をまさぐってくる。
この時俺が何を考えてたのか分からない。ただ半泣きになっている彼女の顔を醒めた目で
眺めていた事だけ憶えてる。
パンツの中をしばらく触ってても変化が起きないのに、ちょっと焦った様子でパンツをずり降ろし
「疲れた?」と聞きながら唇を近づけたところで制止する。
「A子明日また仕事早いからさ、今日は寝よ?A子も疲れてるでしょ?」
「えーっ!」とちょっと芝居掛かった表情で目をまるくしたが、
にこっと笑って「じゃ明日ヤリまくろうね!」と云って俺に背中を向け「いつもので」と
せがむ。「了解」と彼女を背中から包む様に抱いて目をつぶった…。
…彼女の携帯の着信音で目が醒める。
彼女を見るとぐっすり寝入っている様で、とても穏やかな、安心した表情だった。
着信音はすぐに途絶えた。これはメールの方だなと思った。午後11時位だったと思う。
彼女と電話をしている時、良く彼女の携帯がメール着信を知らせるメロディを受話器が
拾って、俺に聞こえることがある。
(聴いた事ないメロディだな?)
彼女の携帯の着信音は大抵バッハのアリアか、宮崎アニメの主題歌、あとは古いモータウンの歌とか
そんなのをローテーションで使ってたんだが、今聴いたのはそのどれとも違ってたような気がした。
…なんかすごく嫌な胸騒ぎがした。頭がチリチリしてくる。
もう目は冴えまくっている。布団に入ったまま(あれなんて曲だっけ?)と
どうでも良い事を考えて一瞬浮かんだ厭な考えを忘れようとした。
(なんだ?なんだ?なんだ?)(どうする?どうしよう?)(だめだろ、そんなことしたら?)
(裏切りだろ?それは?)という言葉が頭の中をぐるぐるまわる…。
胸苦しいまま、そのまま確か三十分ほど悶々としていたと、思う。
隣からは「すー」という穏やかな寝息。顔を見るとぐっすり眠っている。ちょっとよだれも…。
俺は決心すると、腕枕してちょっと痺れた腕をそっと彼女の頭の下から抜いて、布団から抜け出た。
静かに音を立てないように、ダイニングテーブルに置いたままの
彼女の携帯を手に取るとそっとトイレへ。
鍵を閉め、ひとつ深呼吸してメールを確認する。開いてしまわないように、注意して送信者の
名前を……
…Hちゃんか…。(ふう…)と安心すると急に眩暈がして、息苦しくなった。
(他人の日記や、私信を盗み読みするのはそれまで最低だと忌避していた)
しばらく携帯を開いたまま放心してたが、一寸投げやりな気持ちになって
1度もうやっちゃったんだから、と居直りつつ
もしかするとこれでやっと晴れて彼女を信じる事が出来るのでは?と期待しながら
今までの受信メールを確認していく、あの時は多分ちょっとおかしくなってたんだと思う。
ダイアルを回して次々に確認していく、俺、俺、俺、Hちゃん、Nちゃん、M先生、俺…
ゆっくり見逃さない様に確認していく。そして。
(?誰これ?…)
N内。(???)思い当たらない。
嫌な気分がしたが、もうメールを開いていた。
「ところでA子のお気に入りの****に今日行かない?」3/28
次もN内。
「スロット勝った!」3/28
「うん、まあ身体のほうはなんともなかったけど」3/27
「朝から車ぶつけられて…」3/27
N内、N内、…○○の社長と同じ苗字…。
少し記憶を探った後に「ぁ」…。
思い出した…。
彼女の部屋の真上に薬学部の先輩(女性)が住んでいる。
彼女が引っ越してきてすぐに大家さんによる、歓迎パーティが開かれ
そこで意気投合したようだ。
で、その場で薬学さんは元彼とヨリを戻したいってずっと、ぼやいていて
パーティが終わる頃には、二人きりで会うのが気まずいので良かったら
薬学さんと彼女、元彼とその友人とで飲みに行く事が決定していた…。
その時の話は電話で聞いていた。
その元彼の友人(営業、24)の名前がN内だった。
(ちょっと待て、ちょっと待て…)
もしメールのN内と、薬学さんに誘われていった飲み会で会ったN内と同一人物なら
それから今日までずっと付き合いがあったってことなのか???
去年の四月から少なくともメール着信最終日の3/28日までほぼ1年間、
A子とN内は…
思いっきり気分が悪くなった。動悸がする。
(いや、でも…)
その飲み会についてA子から電話で聞いたときはただ「もう一人来たのはめちゃジミな人」
「パチンコとか趣味らしい」くらいしか聞いてない。
彼女はギャンブルを毛嫌いしてるので、とても彼女が付き合おうと思う男ではないはず。
一旦携帯をトイレの床におくと、そっと鍵を開けて、音を立てないように冷蔵庫のウーロン茶
を取ってトイレに戻り、再びメール内容を確認。
「スロット勝った!」
「うん、まあ身体のほうはなんともなかったけど」
「朝から車ぶつけられて…」 これはとりあえずどうでもいい。
「ところでA子のお気に入りの****に今日行かない?」これだ。
A子?A子だ?なんで呼び捨てなんだろう?
そんなに親しい間柄?
「****」(伏字は外来種のフルーツの名前です)
これどこだ?聞いた事ない。俺が彼女のとこに遊びに行ったときにも
この名前を見掛た事も、聞いた事もない…。
間違いなくなんかの店舗名だろう、洋風の名前…カフェ?バー?
クラブはこんな名前、流石に付けんよな…。
でも、嫌な事はすぐ思いあたるもんだよね。
(まさか、ホテルとかじゃないよな…)
しかも「 お 気 に い り 」
頭に血が昇ってて、一番大事なとこ忘れてたよ。
この文字見たら何故か今度はすーっと血が引いてくような気がした。
(お気に入りって、すでに一回はここに行ってるってことか…)
と考えたとたん、思わず「ぁあ」って声を上げてしまった。
トイレを出て(もう音はあまり構わなくなってた)
携帯をテーブルに置く。一旦引いた血がまた昇ってきて頭がグラグラする。
とりあえずまたお茶飲んで落ち着こうとしたんだけど、もうダメだった。
気付くと足が貧乏ゆすりみたいに、震えている。
両手をもみ合わせながら、何を考えたらいいのかが分からなくなった。
忘れてた。携帯をまた開けて今度は送信メールと送信先を確認する。
俺、俺、Aママ、俺、Hちゃん、M先生、俺、俺…
(なんで俺ばっかしなんだよ!)ってキレそうになる。
もう訳がわからない。
…結局N内はなかった。削除したのか?
そこでまた忘れてた事を思い出す。
(あ、ところでK川ってやつは???)
また受信、送信ともに確認したがK川のメールはなかった…。
それから気持ちを落ちつけるのに結構な時間掛かったと思う。
何か考えてたような気もするが、実際はただ放心していただけなんだと思う。
顔洗いたかったけど、物音立てるのさえ彼女に大して疚しい感じがして
冷凍室から氷嚢を取り出して、頭に当てしばらくじっとしていた。
少し落ちついて思いついた事は、また最低な事だった…。
A子を騙って、このN内にメールしようかと考えたんだよ。
カマ掛けて色々聞き出す…。簡単そうだし、事実を知るにはこれが
一番手っ取り早いと思った。
で、そう考えたとたんに、なんかもう急に自分が嫌になってね。
A子に対しても電話でそういう汚い方法使ったしね。
今考えてる事や、彼女の浮気の事とかそりゃ大問題で、
事実を知りたいのは山々なんだけど、そこまではやるまい、と思った。
で、そういうこと考えてたら部屋の中にいるのが嫌になって
冷蔵庫から缶ビール一本取って、静かに家を出た。
途中コンビニで煙草買って、近所の公園のベンチに座って一服した。
確かもう一寸で禁煙七ヶ月目くらいじゃなかったかな?
ニコチンたっぷり吸い込むと、ちょっとくらっとした。
…しばらくそのままぼーっとしたままベンチに座っていると
結構落ち着いたよ。で、改めてメールの件考えてみると
例の****って、結局なんの店かまだ判明してない事思い出した。
でもほとんど、確信はしてたんだけど。
ベンチに座っている間、泣くのかな?って他人事の様に思ったけど
結局涙は出なかったな…。
その時俺は、悲しいという気持ちではなく、憂鬱ながらも
どうなってもいいやって投げやりな気持ちの方が強かったと思う。
結局またA子を色々と問いつめないといけないのかって考えたり、
N内って奴と彼女が関係あったとしたら、俺どうするんだろう?
もうダメだよな…。とか考えている間に、夜が開けてきたので一旦
家に戻ると彼女はまだ幸せそうに寝ていた。
仕事に出掛ける準備を済ませて、随分早すぎたがさっさと車に乗って
職場に向かった。
会社に向かう途中、赤信号に気付かないで交差点に突入した。
午前5時くらいだったんで、他にクルマが走ってなく
なにもなかったが、やっぱし心配事抱えたままのクルマの運転は危険だと思った。
会社に着いて始業まで寝た。
午前中はずっと事件の事で頭が一杯だった。
①どうやってメールの件問いただそうか?
②もし浮気確定なら、今後どうするのか?結婚は?俺と彼女の親になんと話すか?
③今日近所に住む、俺の妹夫婦との食事はキャンセル
④新しく買っておいたアナルバイブ、使う機会がなくなったかも
などなど。
昼休み。なんで思いつかんかったんだろう?って事で
****の屋号で番号案内を頼んだ。104に繋がる。
「××県の****という店舗でお願いします」
「カフェ、パブ、スナック、ホテルでの登録六件ございますが?」
最後のホテルって聞いて(あーやっぱり)と思った。
「ホテルでの登録番号お願いします」
で、その番号に電話。「もしもし****です」「あのそちらホテルですよね?」
「はい、そうですけど?」「あの・・・どういったホテルでしょうか?」
「ええと、こちら一応ラブホテルという事になっております」
再び(ああ、やっぱり…)
念の為「そちら、ご住所どの辺りになりますか?」「どちらからでしょう?」
「@@@@大学(彼女が在学)からですと、どの辺になりますか?」
「だったらすぐ近所ですね、3号線を…」
決定。ホテルの名前は聞いてなかったが、学校の近所に以前友人のNちゃんが彼と一度行った
物凄くオシャレなラブホがあるらしい、と彼女が話していた事を思い出した。
「美容院行ってきます、終わるのは夕方頃」とメールが入っていて仕事の後迎えに行く。
クルマで拾いあげるとすぐに「どう?」と聞いてきた。
メイクもやってもらったらしく、やっぱし可愛かったよ。「…うん。可愛いよ」「?どうかした?」
帰宅。妹夫婦との食事に出掛ける為、準備しだした彼女をダイニングテーブルに呼ぶ。
「あのさちょっと、話がある」「うん」不穏な空気を察知したのか少し緊張する。
「正直に答えて欲しいんだけど、いい?」「?え?なに?…ん、わかった」
「N内って奴知ってるよね?」驚いたあと「…うん」「でさ、****ってホテル知ってるよね?」
「え?え?」おろおろし出す。「付き合ってるの?」間髪いれず「付き合ってない!」と彼女。
「でもホテル行ったんだよね?」「え?なんで?」
「悪いけど昨日携帯見た。メール入ってたよ。いつからなの?」「…」
「黙ってても分からない。本当の事教えて」「…」泣き出す。
「教えてくれよ。どういう付き合いで、いつからそうなったのか」「…ごめんなさい」
「謝るのは後にして、どういうことか教えて。付き合ってるの?」「付き合ってない!」
互いに少し押し黙ったあと「N内って君が薬学部の先輩と四人で会った奴だよね?」「うん」
「付き合ってないのに、どうしてラブホ行ったの?」ここでオーバードライヴ発動。
「あのね、泣きたいのは俺のほうだよ。本当の事教えて」で泣き止むまでしばし待った。
「ホテル行ったんだよね?」「うん」「したの?」
「…うん…でもそのメールで誘われた日は会ってない」
「どうして?なんで?」また頭に血が…。
そうやって泣き続ける彼女から聞き出した事情は…
・N内と彼女がヤッたのは、そのラブホでの1度だけ。
・去年の春に会って、今年の二月に一緒にラブホに行くまでには1度も会ってない。
・今年二月に突然、新しいクルマ買ったとドライブに誘うメールが来て、一緒に
出掛けた帰りにラブホに行った。
・それ以後会っていない。メールはラブホに行った後、しつこく何度も来たが、
殆ど放置。相槌程度の返信のみ。
・3/28の****に誘うメールには返事もせず、もちろん行ってない。
等、突っ込み所満載の答えだった。
N内とヤッたのは本当に1度だけ。彼女はジーンズ下ろしただけで上半身は着衣のまま。
「男だったらそれは我慢できないでしょ?君の胸絶対触りたがるはずだよ?」
・どうしても服を脱ぐのは拒否した
・正常位だけ。フェラ無し。クンニ有り。クリが痛かっただけ。
・行為中はずっと早く終われと思っていた。N内は5分くらい腰を振っていたが
膣が痛くなってきたので、俺が教えた通りにキュッとしたらあっさり逝った。
・1度N内が逝くと、マグロ状態の彼女にげんなりしたのか、2度目は無し。
・終わるとすぐに帰り支度をし、お金を置いて一人でタクシー拾って帰ったあと家で泣いた。
「あのさ、1度しか行ってないのに、A子お気に入りのってどういう意味?」
・クルマ買った後、嬉しくて知り合い全てにN内はメールしたが、たまたま女性からの
返信は彼女だけ。で、ドライブの後ホテルに行こうと誘われ、頷いた。
ホテル行くのにN内は随分時間掛けて迷ったらしく、ウンザリして以前Nちゃんに聞いた事のある
大学近くの****を教えた。****を知っていた事から、遊んでる女だと誤解された。
ここまで聞くにも彼女は泣きながらなので結構時間が掛かった。
でとりあえずN内に関しては打ち切り、次にK川。
「K川って先輩とラブホ行ってさ、何もなかったと君は云ったけど、本当?」
・ヤッた。この時も正常位だけ。フェラ無し。クンニ有り。クリが痛かっただけ。
N内と違いフェラをしつこく求められたが拒否。
・K川が腰振っている間ずっと吐きそうだった。途中でトイレで吐いたあと
続けたが何時の間にか寝ていた。
・朝起きるとK川につまらないセックスだったとなじられた。
「ごめん○○ちゃん、ごめんなさい」と再び激しく泣き出したので、
ここで質問は中断。妹夫婦に食事のキャンセルを伝える。
俺はソファに彼女を座らせ、彼女の横に座り、身体を抱いて髪を撫でた。
何故こんな行動に出たのかは今でも良くわからない。
話を聞いてる途中、(殴ってやろうか)とも考えたのに。
水を飲ませると「ごめんなさい」と言いながら、膝に頭を乗せてきた。
膝枕のまま、長い間そのままにしていた。
ここでまとめてみると
2003 4月 彼女入学、遠距離決定 4月の終わりにN内と会う。
5月 ゴールデンウイーク俺が彼女のところへ遊びに行く。
N内の名前程度は聞いていた。
5月終わり頃、歯科大生と知り合い付き合い出す。
6月 中旬に歯科大生と別れる。

で、しばらくは何も無く
2004 年始 俺の郷里で親戚どもに紹介。結婚を報告。
1月  俺の祖母が何度も危篤になり、その度に行ったり来たり
彼女を放置。彼女も学校の事でストレス大。電話での諍い多し。
不眠に悩まされる。
2月  N内と浮気。
そのすぐ後に祖母の葬儀
葬儀が終わった後、彼女のアパートへ。
3月  K川と浮気
続編 4/4)彼女が浮気をして、それが発覚した経緯とその後のエッチな体験談(彼女談あり)